the Hanna Zone Garden

作曲・演奏・ボーカルをしています。花園です。

Marvin Gayeについて②魂の投影

こんにちは、The Ubuntuのボーカル、花園です。私は音楽をやっていて、自分たちの作った音楽が多くの人に評価されて、認められることを目標に活動しています。ここでは音楽にまつわる色んな情報を私が読んだ書籍から紹介していきたいと思います。今日もマーヴィン・ゲイについてお話ししていきます。

What's Going On

What's Going On

  • provided courtesy of iTunes

 1975年、ハーヴィー・フークワというミュージシャンのファンであったマーヴィンは彼のライブに通い、無理を言って彼と直接会うことに成功します。さらに、自身のグループを引き連れ、その場で楽曲を披露すると、なんとハーヴィに気に入られ、自身とグループを結成するところまで行きついてしまいました。素人の自分が好きなアーティスト本人に気に入られて、さらに一緒に音楽をやるというのは普通は考えられませんね。すごいです。そしてハーヴィは、父親とずっと関係の悪かったマーヴィンにとって第二の父親的存在となっていきます。ここからマーヴィンはミュージシャンとしての公の活動を始めていいきます。

その後だいぶ省いてしまいます。すみません。マーヴィンはミュージシャンとして成功を遂げていたと思われましたが、親しい友人の死、妻との離婚問題、ドラッグ、自殺未遂、などによって彼の精神は音楽の成功とは裏腹にボロボロとなっていました。それはこれまでマーヴィンが世間に披露してきたポジティブでダンシングな人気者の音楽とは、何か矛盾した状況を常に作っていました。そして彼はそんな成功にずっと違和感を覚えていました。それは、彼の音楽がレコード事務所やプロデューサーたちの思わくばかりを反映し、まるでマーヴィンが操り人形のように、自分の音楽を披露していたためです。彼は1人のアーティストとして今まで感じていなかった矛盾に気付き、自我に目覚め始めました。マーヴィンは何かを変えようと、この時から強い意志を研ぎ始めていたのかもしれません。

本日はここまでとします。私的にはこの時期のマーヴィンの音楽もとても素敵だなと思いました。ただ私も自分の意志が反映されていない音楽をすることは耐えられません。音楽は人それぞれ楽しみ方があると思いますが、私は創作する音楽に自分の感情を投影して、自分の魂をぶつけて、ひとつの芸術を作りたい、という気持ちが強いので、もしかしたらマーヴィンも同じような気持ちだったのかもと思うと嬉しいですね。次回詳しくお話するWhat's going onのアルバムはそれまでのものと比べると異彩を放っています。私はマーヴィンをこのアルバムでしっかりと認識したので衝撃は薄かった方だとは思いますが、当時はとんでとない衝撃が音楽シーンに走ったのではないでしょうか。皆さんもぜひ一度、聴いてみてください。読んでいただき、ありがとうございました。ではまた会いましょう。


The Ubuntu / Killer Bison (Audio)

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参考文献:マーヴィン・ゲイ (文藝別冊) / 河出書房新社編集部

マーヴィン・ゲイ (文藝別冊)

マーヴィン・ゲイ (文藝別冊)

  • 発売日: 2019/02/16
  • メディア: ムック