the Hanna Zone Garden

作曲・演奏・ボーカルをしています。花園です。

Miles Davisについて③現代にまで継がれる意志

こんにちは、The Ubuntuのボーカル、花園です。私は音楽をやっていて、自分たちの作った音楽が多くの人に評価されて、認められることを目標に活動しています。ここでは音楽にまつわる色んな情報を私が読んだ書籍から紹介していきたいと思います。前回に引き続き、ジャズ史の主要人物の1人、マイルス・デイヴィスについてお話ししていきます。

ジャズ・ロックの誕生

60年代はマイルスを中心としたモード・ジャズがより広がりを見せてきました。彼の意思は様々なアーティストたちに受け継がれていき、そこから更に新たなミュージックシーンが生まれていきました。その中には私が以前書いた「はじまりのうた」の映画の中にも名前が出てくるハービー・ハンコックもマイルスと共に活躍していました。また、フリー・ジャズ、という更に自由を追求したジャズも登場し、新たなジャズの意思を継ぐ音楽が誕生していきました。しかしこの時期にローリング・ストーンズや、ビートルズなどの登場によりメッセージ型音楽も普及していき、若いジャズ・ファンたちはロックに流れていきました。そんな状況を打破すべく、またもや動いたのはやはり、マイルス・デイヴィスでした。彼は時代の流れに逆らうのではなく、自身のバンドにもロックの要素を積極的に取り入れていきました。62年、マイルスのサイドメインだったハービー・ハンコックの「ウォーターメロンマン」にはロックビートが取り入れられているため、参考に聴いてみてください。私もこの曲を聴きましたが、ロックビートの概念がいまいち分からないのですが、とりあえずめちゃめちゃ好みでした。こうしてジャズは新たな境地、ジャズ・ロックへと進化していきました。


Herbie Hancock - Watermelon Man (1962)

コンテンポラリー・ジャズの誕生
ここまでとんでもない影響の輪を広げてきたマイルスでしたが、75年、病気療養のため休業宣言をし、前線から離脱してしまいます。しかしマイルスの離脱後も、ジャズ・ロックをきっかけに様々なジャンルとの融合の可能性が証明されたことで、マイルス・グループに所属していた卒業生たちがファンク、R&B、ラテン、ブラジル、スペイン、様々な要素を交え、音楽のクロスオーバーが起きていきます。クロスオーバーはのちにフュージョンというふうにも呼ばれ、このフュージョンが盛り上がっていきます。しかし、この時期にそれとは逆の流れも生まれてきました。それは本来のジャズの姿を取り戻そうとする動きです。伝統派の活躍もありアコースティックな質感にスポットライトが当たるようになります。
このまま完全に伝統的な音楽の流れになるかと思われましたが、ここでまたあの男、マイルス・デイヴィスが奇跡の復活を遂げます。それが現代にも馴染みのある、ジャズをファンクやヒップホップと融合させた音楽でした。日本のヒップホップでも最近よくジャズ感のあるもの流れてますよね。彼の復活により音楽界ではまたも新たな音楽の追求を促進する流れが生まれ、ここから現代に至るまで、様々なジャズ、その名も、コンテンポラリー・ジャズたちの誕生を起こしたのです。

いかがでしたでしょうか。ここまでかなり駆け足でお話しさせていただいたので、色々と省いてしまいましたが、それでも彼の影響力がとんでもないことが伝わったのではないでしょうか。個人的には最近の日本の音楽シーンにもマイルスのような存在が現れてほしいです。というか私がなんとかなりましょう。もちろん私だけではなく、これを読んでくれているあなたも、日本にマイルスの意思を継承していくのはどうでしょうか。模倣だけの音楽にはそろそろ飽きてきたそこのあなた、音楽の歴史から、新しい何かを生み出す一歩を一緒に踏み出してみましょう。読んでいただきありがとうございました。また会いましょう。


The Ubuntu / Killer Bison (Audio)

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